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ME室スタッフ | 7名 |
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臨床工学技士 | 6名 |
臨床検査技師 | 2名 |
体外循環技術認定士 | 3名 |
呼吸療法認定士 | 2名 |
心血管インターベンション技師 | 1名 |
(複数資格所有者あり)
日本体外循環技術医学会
日本人工臓器学会
日本心血管インターベンション治療学会
日本不整脈心電図学会
日本心筋保護研究会
東京都臨床工学技士会
日本臨床工学技士会
心臓外科手術における人工心肺関連装置の操作を始め、手術が円滑かつ安全に行なえるよう、手術室のスタッフと連携し、手術室運営の一役を担っています。
臨床工学技士は心臓手術における人工心肺装置の操作を行っております。人工心肺装置とは、心臓手術を行う際に血液の循環と酸素加機能を代行する生命維持管理装置です。 人工心肺装置を使用することにより、安全に心臓手術を行うことができます。
近年では人工心肺のトラブルによる事故が多く発生しています。そのトラブルを未然に防止するための『安全装置設置基準の勧告』が日本体外循環技術医学会より出されています。当院ではより安全に人工心肺の操作を行うために2名から3名の体外循環技術認定士取得者が手術に入り、人工心肺装置の操作を行っております。また当院の人工心肺装置・システムは『安全装置設置基準の勧告』にも対応しており、トラブルシューティングの練習も行っております。
重症な心不全(心原生ショックなど)の治療のため、一時的に心臓のポンプ作用を機械的に補助または代行し、心臓の機能の回復を待つための方法です。
30~40ccのバルーン(風船)付のカテーテルを大腿動脈から挿入し、バルーンの先端を左鎖骨下動脈の直下に留置します。このバルーンを大動脈内で膨らませたり(拡張inflation)、縮ませたりする(収縮deflation)を行うことで心臓をサポートします。補助循環のなかではもっとも臨床で多く用いられています。当院では2台の装置を所有しています。
経皮的に迅速的かつ簡便に装着可能で、圧補助のIABPに比べより強力に全身の循環を維持することができます。静脈カニューレを大腿静脈から右心房まで挿入し、右心房から脱血された静脈血を遠心ポンプで駆出し、人工肺で酸素化した後、血液を大腿動脈に送血します。当院では2台の装置を所有しています。
カテーテルとよばれる中空の管を用いて行われる心臓の検査や治療のことを心臓カテーテルといいます。手技は通常局所麻酔で経皮的にカテーテルを血管から体内に挿入して行います。
心臓カテーテル検査(CAG)は、心臓病の診断をするための最終的な検査方法であり、手術の適応、術式を決定する重要な検査です。造影剤を使用し、冠動脈の狭窄度、左心室の動きと大きさ、弁膜の逆流や狭窄、大動脈などの画像情報から形態的な評価を行います。また心内圧測定、心拍出量測定、弁口面積の算出、酸素飽和度の情報から疾患の診断と重症度など機能的な評価を行います。
一方、冠状動脈や下肢動脈に狭窄や閉塞が見つかり治療が必要になった際に心臓カテーテル室で行なう治療を経皮的冠動脈インターベンション(EVT)、経皮的末梢血管インターベンション(PPI)といいます。造影を行った上で治療のためのワイヤーを病変部に通過させ、血管内超音波(IVUS)や光干渉断層法(OCT)など画像装置を使用して病変部の評価を行います。そこで得られた情報から、使用するデバイスと適切なデバイスのサイズを選択します。バルーンやステントなどを用いて狭窄や閉塞の病変部を拡張していき、治療後に病変部をイメージング装置で確認した上で最終造影を行い治療が終了となります。
手技中安全に検査や治療を安全に進めていくため、臨床工学技士の大きな役割としてポリグラフのモニタリングがあります。心電図や血圧波形を見た上で変化がある場合や異常を察知した際は、術者(医師)に伝えます。ME室スタッフのカテ室での業務としてはポリグラフによる術中モニタリング、IVAS、OCT等の画像装置の操作・判読、ロタブレータコンソールの操作、急変時の補助循環装置やペースメーカ操作などがあります。
心臓電気生理学的検査(EPS)は、電極カテーテルを心腔内に挿入して心内電位を記録しながら電気刺激を行い、体表面12誘導心電図では得られない心臓内の電気現象を観察する検査です。この検査で得られる所見から不整脈の発生起源や機序を診断し、治療法を決定することができます。臨床工学技士は一連の記録作業に携わります。
まず予めEPSにより頻拍の発生機序を明らかにし、ラージチップ電極カテーテルを経皮的に心腔内に挿入します。そして頻拍の起源となる異常興奮発生部位または異常興奮旋回路などの標的部位に固定して、体表に装着した対極板との間に高周波通電を行い、温熱障害により標的部位を選択的かつ限局性に不活性化して頻拍を根治します。この一連の操作のサポートも行います。
当院では不整脈に苦しむ患者さんにペースメーカ(PM)、植込み型除細動器(ICD)の植込み術を行っています。また、中等度または重症の心不全に苦しむ患者さんには、心臓再同期療法(CRT)が可能な両心室ペースメーカの植込み術も行っています。
臨床工学技士はこのような植込み術に立会い、プログラマの操作や、一連の記録、測定、PM・ICDの設定確認を行っています。また、植え込み手術をされた患者様のフォローアップ(PM外来)も積極的に行っています。
平成19年4月1日に改正医療法の一部が施行され、医療機器を安全に使用するために医療機関が対処すべき責務が定められました。病院が管理する全ての医療機器を医療機器安全管理責任者が筆頭に安全管理するといった内容です(病院以外の在宅等で使用される医療機器および他の病院に対して貸し出された医療機器も含まれます)。
当院では専門知識・技術を備えている臨床工学技士が医療機器安全管理責任者を担当し、ME室が汎用的な医療機器から専門機器を管理しています。具体的には貸出・返却、保守・点検、備品管理(購入・廃棄)、教育、環境整備、情報提供などの一括した業務を行っています。これらの業務によって臨床現場へ信頼性の高い機器を過不足無しに供給するとともに、正しい資産管理、経済効率性、安全性を高める役割を果たします。
・輸液ポンプ 70台
・シリンジポンプ 57台
・栄養ポンプ 1台
・人工呼吸器 12台
・二相式気道陽圧ユニット 7台
・除細動器 14台
・麻酔器 2台
・人工心肺装置 2台
・IABP 2台
・ECMO 2台
現在、わが国で腎臓病のため透析治療を受けている患者様は、年々増加の一途を辿っています。最近の傾向として10年以上の長期透析患者、糖尿病患者、高齢患者の増加に伴い、心臓病の合併が多く見られるようになってきています。当院では主に、他施設での維持透析患者の皆様の合併症による当院入院加療中の血液透析を行っています。
入院透析:当院は、維持透析患者様のPCI(カテーテル血管治療)、心臓手術後に一時的に透析が必要になってしまった患者様に対し積極的に術中・ICUでの血液透析や、CRRT(持続的腎代替療法)などを併用し、全面的にバックアップしています。
・持続緩徐式血液浄化装置1台
・個人用透析装置3台
・個人用RO装置3台
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