疾患と治療に関するQ&A

虚血性心疾患

手術の準備は、どんなことをするのですか?

手術が決まると、手術前の検査を行う(または再評価)と同時に、病状と全身状態が許せば自己血貯血も開始いたします。(『輸血について』を御参照ください。)心臓そのものの評価に必要な検査(多くが既に内科の方で行われています)としては、

冠動脈造影検査

冠動脈の状態を知るために最も重要な検査です。通常は、手術日の3~6ヶ月以内の検査であることが大切です。

心臓超音波(心エコー)検査

心臓内の状態を超音波で探る、無侵襲(=痛くない)検査です。

負荷心電図

負荷のかけ方で、運動負荷と薬物負荷があります。全身状態を診て適切な負荷の方法を選択します。

ホルター心電図

24時間心電図。

心筋シンチグラム(RIシンチ)

放射性同位元素を用いた検査で、心筋梗塞を生じた部位(=壊死した心筋)を判別するために用いたりします。

手術を行うに当たって必要な全身検索・合併症のチェックも行います。

  1. 1.呼吸機能検査
  2. 2.CT 頭部・胸部・腹部
  3.    全身の動脈硬化性病変の評価
  4. 3.MRA 脳血管の病変(狭窄・閉塞)チェック
       閉塞性動脈硬化症のチェック
  5. 4.糖尿病・高血圧・喘息などの合併症コントロール
  6. 5.歯科受診

などです。

必要な場合は、専門医(脳神経、消化器、呼吸器、内分泌など)に評価していただくこともあります。以上のような検査は、外来で、あるいは入院後に行われます。

入院後は呼吸訓練が始まり、担当医や看護師から検査や手術に関する説明が適宜なされます。
検査結果が集まり手術が近づいたところで、外科医からご家族・ご友人を交えて手術についての詳しい説明も行われます。最終的な診断名、(内科的治療も含んだ種々の)治療方法、手術術式、手術の危険性、手術における合併症、予測される手術後の経過などです。手術中の判断で術式の変更・追加をすることがありますので、ご了承ください。

疑問点があれば、遠慮なくご質問ください。また、『身体障害者』や『更正医療』などの手続きをご希望の方は、早めにされておくことをお奨めいたします。

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