あなたは、家庭で血圧測定をする習慣はありますか?
「血圧が気になるけど毎年一回の健康診断で測るだけ…」
「家にあるけどたまにしか使っていない…」
日々の血圧測定が、体調の変化や病気のサインに気付くきっかけとなります。
今回は、家庭用の血圧計の種類をご紹介するとともに、血圧を正確に測る方法をお伝えいたします。
家庭で血圧を測る必要性とは?
病院と違い、家では毎日同じ時間に測ることができるため、より正確な血圧を知ることができます。また、家でリラックスした状態で測る方が血圧も安定します。
血圧を測定し記録しておくことで自分自身の健康管理の目安にもなり、担当医にとっても診断材料として重要な役割を果たしてくれます。
特に服薬治療を行っている方にはおすすめです。薬がどう作用しているか・どれほど持続効果があるかを判断できるようになるため、治療方針を決める大きな材料になります。
家庭用血圧計の種類
血圧計には電子式とアネロイド式の2種類があります。アネロイド式ではポンプを押して手動で圧力をかけて計測を行うものになります。操作や計測には専門の知識が必要となるため、一般的な家庭用では電子式が広く使われています。
血圧を測定する位置にカフ(腕帯)を固定するのですが、このカフを装着する位置によって上腕式・アーム式・手首式の3つの種類に分けられます。
では、この3つはどのように異なるのでしょうか?
特徴とともにご紹介します。
上腕式血圧計
一般家庭にも広く流通している血圧計です。
カフを上腕部(心臓と同じくらいの高さ)に巻きつけて計測をします。
コンパクトなため置き場所にも困らず、旅行や出張時にも持ち運びができます。
また、様々な会社が出しているためラインナップも豊富で、ご自身に合う血圧計を選ぶことが出来るという利点があります。
*こんな方におすすめ
- 初めて家庭用血圧計を買う方
- 病院から血圧管理を勧められている方
- 手軽に血圧測定を始めたい方
アーム式血圧計
設置式の血圧計で、腕を通すだけで簡単に計測できることが特徴です。病院の待合室や簡単な健康チェックなどで使用されることが多いです。
自分でカフを巻く必要がないため、巻きの強さの加減による計測値のズレを防ぐことができます。
*こんな方におすすめ
- カフを上手く巻きつけられるか不安な方
- 仕事で忙しく簡単に計測をしたい方
手首式血圧計
腕ではなく手首にカフを巻いて計測をする血圧計です。
コンパクトで持ち歩きには便利ですが、正しい計測をするためには少しコツが必要になります。
*こんな方におすすめ
- 出張や旅行へよく行く方
- 持ち歩き用の2台目の購入を考えている方
正確に血圧を測る方法
朝と夜、1日2回の測定が理想です。
お仕事で朝の時間が難しい方や夜寝る時間が日によって異なる方は、1日1回でも構いません。
大事なことは、毎日決まった時間に測定することです。
朝:起床して1時間以内、朝食前、トイレを済ませた後。
夜:就寝前、飲酒や入浴の直後はNG。
歩いたり飲食をしたり慌てていたりすると血圧は上がってしまいます。
血圧を測定する際にはまず座った状態で体を落ち着かせましょう。
また、体の締め付けは血圧に影響を及ぼします。ゆったりした部屋着などを着用して測ってくださいね。
血圧を測る際の正しい姿勢
椅子に座って両足を床につけ、心臓と同じ高さに血圧計を置いて計測します。
このときに前屈みになったり力んだりすると結果が変わってしまいますので要注意。背筋を伸ばし、正しい姿勢で測りましょう。
測った血圧はきちんと記録
血圧は測ったら終わり、ではありません。毎日・毎回の結果をきちんとデータに記すことが重要です。
測定した時間とそのときの体調も合わせて記録することで、体調の変化にも気付きやすくなります。
また、経過観察中の方や服薬治療中の方は、記録結果がその後の治療計画にもつながります。
血圧測定を新しい生活習慣の一つにしましょう
いかがでしたか?
毎日の記録が苦手…という方も、スマートフォンのアプリと連携できるものや測定した血圧を保存できるメモリー機能がついているものなど、新たな機能がたくさん出ています。
様々な種類のある家庭用血圧測定計。
ご自身の生活スタイルに合わせたものを選び、新しいルーティンの一つにしてみてくださいね。