心臓病と生活習慣

心臓に負担をかけやすい生活習慣とは?改善方法も併せて解説

近年の日本では、心臓病をはじめとする様々な疾患を引き起こしやすい生活習慣へと変化しています。
欧米化した食事や、外へ出ずに家の中で楽しめるデジタルコンテンツの普及などが要因に挙げられます。

さらに、この流れは新型コロナウイルス感染症の流行によって加速しました。

そこで今回は、生活習慣と心臓病の関係について解説し、どのような習慣が心臓に負担をかけてしまうのか、その習慣を改善するにはどうした良いのかなどについてわかりやすく説明していきます。

ご自身と照らし合わせながら、生活習慣を見直す機会にしていただければ幸いです。

生活習慣病と心臓病の関係

体重計とメジャーの写真

まずは、生活習慣病と心臓病の関係性から解説します。
イマイチよくわかってないかも…という方は、この機会にしっかりと把握しておきましょう。

生活習慣病は、食事・運動・喫煙や飲酒など、普段の生活習慣が要因となり発症する病気の総称を指します。

糖尿病や高血圧、脂質異常症がよく挙げられますが、日本人の死因のトップにある、脳卒中や心臓病も生活習慣病に含まれています。

生活習慣の乱れが心臓病に移行してしまう流れ

生活習慣の乱れが原因で発症する心臓病は、虚血性心疾患と呼ばれる狭心症や心筋梗塞であることが多いです。

虚血性心疾患は、喫煙やLDLコレステロールの高値、メタボリックシンドロームや肥満、ストレスなどが要因によって心臓の血管の動脈硬化が進行して引き起こされます。

動脈硬化は、様々な生活習慣と関連して発症しますが、特に気をつけたいのがLDLコレステロールの過剰摂取です。

LDLコレステロールは過剰に摂取し続けると、血管壁に溜まって固まります。
そして血液の通り道を狭くし、血管が詰まりやすい状態を作ってしまい動脈硬化を発症します。

動脈硬化が進行すると心臓の冠動脈と呼ばれる重要な血管が詰まり、やがて狭心症、心筋梗塞へと進行してしまう可能性が高くなります。

では、このような症状を避けるためにはどのような生活習慣を心がけるべきなのでしょうか?

LDLコレステロールが多く含まれる食材についてもおまとめいたしました。
食生活の改善のためにも確認してみましょう。

【心臓病を防ぐには?】生活習慣改善のポイント

禁煙のイメージ写真

生活習慣病の予防に向けて、どのような改善策が効果的なのかをご紹介します。

食事・運動・飲酒と喫煙の3つに分けて具体例を挙げながら解説していきますので、ご自身の生活習慣に問題はないだろうか?と振り返りながらご覧ください。

食事

まずは食事です。
先ほど例にも挙げたLDLコレステロールが多く含まれる食品・食材は以下の通りです。

  • バターやクリームを多く使った洋菓子(ケーキなど)
  • スナック菓子
  • インスタントラーメン
  • チョコレート
  • 脂身の多い肉
  • マヨネーズ
  • 魚卵
  • えび・イカ・たこ

など

もちろん、食事で気を付けるべきはLDLコレステロールだけではありませんが、健康のためにも上記で示した食材の過剰摂取を控えるよう心がけましょう。

また、虚血性心疾患の原因である動脈硬化の予防には、以下のことを意識すると良いとされています。

  • EPA・DHAを含む魚を積極的に摂る
  • 緑黄色野菜の摂取量を増やす
  • 海藻類・大豆製品を意識的に摂る
  • 食物繊維を摂る

野菜や魚を中心とした献立が、動脈硬化の予防に繋がります。

他にも、カリウムを多く含む野菜や果物を摂取すると高血圧の予防に、食事の量を腹8分目にすることで肥満や糖尿病の予防になります。

食習慣を整えることは、動脈硬化だけではなく様々な生活習慣病の予防に繋がっていきます。

運動

生活習慣の改善のためにも、運動は適度に取り入れたいところです。
しかし、運動習慣のない方がいきなりジョギングやウォーキングを始めても、継続はなかなか難しいと思います。

そのため、家事の中で意識的に身体を動かしたり、エスカレーターを使わずに階段を利用するクセをつけたりと、日常生活の中で少しずつ身体を動かす習慣をつけていくところから始めるのがおすすめです。

お風呂掃除や庭の草むしりは軽い体操と同程度の運動効果が期待でき、雪かきは軽めのジョギングと同程度の運動強度にもなります。

このように、日常生活の中で身体を動かすことから始めると、運動習慣のない方でも無理なく続けられますよ。

飲酒と喫煙

飲酒は、人によって摂取可能量が異なりますが、健康のためにもほろ酔い程度で留めておくことが重要です。
お酒にはリラックス効果もあるため適度な飲酒は問題ありませんが、飲み過ぎには注意が必要です。

一方で、喫煙は全面的に禁止、が原則です。
受動喫煙も含め、喫煙は動脈硬化のみならず、糖尿病や高血圧など、多くの生活習慣病の危険因子となります。

必要に応じて禁煙外来などを利用し、禁煙することを強くおすすめします。

まとめ

今回は、生活習慣と心臓病の関係や生活習慣改善のポイントなどを中心に解説しました。

生活習慣を整えることは、高血圧や動脈硬化のみならず、狭心症や心筋梗塞、脳卒中など重篤な病気の予防にも繋がります。

定期的に生活習慣を見直し、大きな病気をせずに過ごす意識を持って生活していきましょう。

なお、生活習慣を見直したり、健康診断の結果を見たりして、ご自身の身体に気になる点や不安がある場合には、医療機関への相談をおすすめします。

気になる症状がみられたら

気になる症状がある場合は、
早めの受診をおすすめします。

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