「不整脈の治療にはどんな方法があるのか知りたい」
今回は、上記の疑問を持っている方に向けて、不整脈の治療に関する情報をまとめました。
不整脈の治療は薬物治療と非薬物治療の2つのパターンに分けられることが多く、症状や重症度などによって、どちらかを単独で行う場合もあれば併用する場合もあります。
本記事では、不整脈の治療方法の解説をはじめ、治療が必要な不整脈の特徴や、不整脈の診断方法など不整脈の治療についておまとめしています。
本記事を読み、治療に関する知識をつけてぜひ不安を少しでも和らげることができましたら幸いです。
治療が必要な不整脈とそうでない不整脈の違い
不整脈を積極的に治療していくかどうかは、原因や重症度によって異なります。
重篤な基礎疾患をお持ちの方や「脈がおかしい」「健康診断でも検査が必要と言われた」などの自覚症状をお持ちの方は、不整脈の治療をすすめられる可能性が高いです。
まだ病院で診察を受けられていない方はお早めの対応をお勧めいたします。
不整脈の診断方法
続いて、不整脈の診断方法についてご説明します。
心電図の種類や身体の状態も踏まえた上で検査を行います。
代表とされる検査には以下のようなものがあります。
- 24時間ホルター心電図
- 運動負荷心電図
- 心エコー検査
- 加算平均心電図
- 体表面電位図・心磁図
- 電気生理学的検査
不整脈の薬物療法について
不整脈の治療法の一つである、薬物治療について解説します。
不整脈のタイプにより使用する薬は異なりますが、抗不整脈薬や血栓予防の薬などを服用していただくことが多いです。
また、一般的にペースメーカーの適応となる症状の場合でも、症状が軽い場合には、薬物治療が行われることがあります。
逆に、症状が強く出る場合は薬物治療と併用して他の治療を行うこともあります。
そのため、薬物治療と非薬物治療は併用されることも少なくありません。
不整脈の非薬物療法について
それでは、不整脈の治療法の一つである非薬物療法について解説を行います。
非薬物療法の代表例として、ペースメーカーやICDを埋め込む治療やカテーテルアブレーションなどがあります。
以下に代表例をおまとめしております。「自分はどんな治療を受けるのだろう?」と疑問や不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ペースメーカー治療について
ペースメーカーは、徐脈・失神などの症状のある際に植込みが検討されます。
ペースメーカーを植え込むことで心臓に電気刺激を与え、拍動を正常に戻すよう促す役割が期待できます。
ICD治療について
ICDは埋め込み型除細動器のことで、心室細動、心室頻拍など突然死のリスクがある頻脈に検討される治療法です。
不整脈を感知し心臓に電気ショックを与えることで、突然死を予防できます。
カテーテルアブレーションについて
主に頻脈の治療に適用します。
カテーテルと呼ばれる細い管を太ももの付け根や首のあたりから血管に挿入し、心臓内部の原因箇所を直接治療します。
通常5日程度で退院できることが多く、開胸手術などに比べて身体への負担が少ないことが特徴です。
まとめ
今回は不整脈について、治療が必要な不整脈の特徴やその治療法などについて解説しました。
不整脈は危険な症状を引き起こす怖い病気の1つですが、最近では治療方法も増え、ご自身の症状に合った治療を選べるようになっています。
不整脈と診断された際にはしっかりと検査を受け、担当医と相談したうえで納得のいく治療を受けるようにしましょう。