「心臓カテーテルアブレーションではどんなことをするのか知っておきたい」
「心臓カテーテルアブレーションの利点は?」
自分自身やご家族、大切な方が心臓のカテーテル治療を受ける場合、上記のような不安や疑問を抱えることも多いでしょう。
心臓カテーテルアブレーションは大掛かりな手術ではなく、身体の負担を最小限に抑えることができるうえ、不整脈の根治も目指せる手術です。
今回は、心臓カテーテルアブレーションの概要や特徴を紹介します。
本記事を読み、心臓カテーテルアブレーションに関する情報を把握し、少しでも安心して治療を受けていただければ幸いです。
心臓カテーテルアブレーションってどんな治療?
まずは心臓カテーテルアブレーションがどのような治療なのかを解説しておきましょう。
心臓カテーテルアブレーションとは、不整脈治療の選択肢の一つです。
不整脈の治療は、薬を服用することで症状を抑える薬物治療と手術やペースメーカーによる非薬物治療に分けられます。
カテーテルアブレーションは非薬物治療に分類され、不整脈の原因となっている箇所が明らかな場合に選択されます。
局所麻酔を行い、首や足の付け根からカテーテルを入れるため、全身麻酔を使用する開胸手術と比べると身体への負担が非常に少なく、入院期間が短くて済むことが特徴です。
心臓カテーテルアブレーションの特徴
次にカテーテルアブレーションの特徴について解説します。
- 根治が目指せる
- 開胸手術などに比べ、身体への負担が少ない
- 薬が不要になる可能性がある
症状や身体の状態によっては複数回行う場合もありますが、カテーテルアブレーションによって不整脈の根治が目指せます。
またそれに伴って抗不整脈薬を飲む必要がなくなる可能性が高まります。
さらに、カテーテルアブレーションは、細い管を使用するため、傷が小さく、身体への負担が少ないことから、日常生活を送れるようになるまでの期間が非常に短いのも特徴の一つです。
心臓カテーテルアブレーションの費用と入院期間の目安
続いて心臓カテーテルアブレーションの費用と入院期間について簡単に解説します。
手術費用は状況により異なりますが、高額療養費制度を利用することで、10万円程度の自己負担に抑えることができます。(詳細はご加入の健康保険にご相談ください)
入院期間については身体の状態により変動するため、一概にはいえませんが、大抵は3日〜5日程度です。
心臓カテーテルアブレーションを受けてから仕事復帰するまでの目安
通常、退院翌日から日常生活に戻ったり仕事に復帰されたりします。
また軽い運動に関しては、術後1週間を目処に許可が降りる場合が多いでしょう。
心臓カテーテルアブレーションの内容と特徴まとめ
今回は心臓カテーテルアブレーションの特徴と、入院期間や仕事復帰までの期間などを解説しました。
心臓カテーテルアブレーションは、大きな傷を作ることなく行うことができるため、非常に身体への負担が少なく、現役世代でも安心して受けられる治療です。
また、高齢者のような体力の少ない方であっても、身体への負担が少ないことで入院期間を短縮できる可能性も十分に考えられます。
最小限の負担で不整脈の根治が目指せるのは、カテーテルアブレーションの大きな特徴です。
安心して治療を受けられるよう、少しでも不安がある際は、担当医に相談のうえ説明を十分に受けてから臨みましょう。