「胸に痛みを感じたり、違和感を覚えたりする場合は何科を受診すべき?」
胸に痛みや違和感を覚えている場合、このような疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
胸のあたりは心臓や肺など重要な臓器があるため、痛みやいつもと違う感覚があると非常に不安になるものです。
そこで本記事では、胸に痛みを感じたり違和感を覚えたりして、医療機関の受診を検討する際、何科に行けば良いのか?また早急に医師の診察を受けるべき症状はどんな症状か?などについて解説します。
本記事を読み、現在抱えている不安を少しでも軽減させましょう。
そして、症状に応じて適切な対応をしていきましょう。
【心臓が痛い?と感じたら】何科を受診すべき?
まずは胸が痛いと感じる時、どの診療科を受診すべきかの目安を知っておきましょう。
胸が痛いと言っても、どのあたりがどのように痛いのかによって適切な診療科は異なります。
例えば、胸の全体が痛み、締め付けられるような感覚がある場合は循環器内科や心臓血管外科が適切と言えます。
一方で、咳をした時の痛みや息苦しさ、肺のあたりが痛む場合は呼吸器内科の方が適していると言えるでしょう。
このように、適切な診療科を決めるには、痛いのは本当に心臓か?胸のどの辺がどんな時に痛むのか?など痛みを感じる場所やタイミングを確認することも大切です。
さらに、適切と思われる診療科を受診して異常なしと言われたにも関わらず、胸の痛みがなかなか治らない場合は、ストレスが原因で痛みが生じている可能性も否定できません。
その場合は、心療内科への受診も検討すると良いでしょう。
また、日頃の運動不足やデスクワーク等で胸の筋肉が緊張していたり、ひどいコリがあったりする場合には整骨院などで施術を受けてみるのも良いかもしれません。
循環器や呼吸器に異常が見られない場合、命に関わる病気である可能性は低くなったと前向きに捉え、焦らずに原因を探っていく気持ちを持つことが大切です。
【心臓が痛い】明確にわかる場合は循環器内科へ
心臓に痛みがあると明確に判断できる時は循環器内科が適していることが多いでしょう。
そこで、循環器内科はどんな診療科なのか、どんな検査ができるのかなどを確認しておきましょう。
循環器とは、心臓や血管など体液を身体中へ循環させるための器官のことを指します。
そして循環器内科とは、心臓の痛みをはじめとして、高血圧や不整脈など、循環器に関する症状に専門性を持つ医師の診察が受けられる診療科です。
循環器内科でできる検査には以下のようなものがあり、必要に応じて心臓の様々な機能を調べ、数値や動きを確認して診断に役立てます。
- 心エコー
- 頸動脈エコー
- 下腿動脈・静脈エコー
- 心電図
- 胸部X線
- 心臓カテーテル
- 心臓CT
など
早急に病院に行くべき症状は?
続いて、早急に医療機関での受診を勧めたい、危険性の高い症状について解説します。
次のような症状が現れている場合、できるだけ早く医師の診察を受けましょう。
命に関わる大きな病気のサインである可能性があり、場合によっては命にかかわります。
- 強い痛みや圧迫感
- 持続する痛み
- 冷や汗をかく
- 吐き気
- めまい
- 意識障害
もしかして該当するかも…と不安を感じる場合は、#7119へ電話をかけて、救急車を要請すべきかの指示を仰いでも良いでしょう。
救急車を呼ぶべきか否かを確認したり、応急処置の指示を仰いだりといったことが可能です。
【狭心症の関連痛に注意】心臓以外が痛くなる現象もアリ!
最後に、狭心症で見られる心臓以外の痛みについて簡単に解説します。
狭心症は心筋梗塞に繋がる可能性のある病気で、早期に発見し治療することが大切です。
しかし、狭心症では、心臓から離れた位置に痛みを感じることがあり、この症状では狭心症と気付きにくいのが非常に怖いところです。
この心臓から離れた位置に感じる痛みを「関連痛」と言い、以下に示す部位で痛みを感じることがあります。
- 奥歯
- 肩
- 首
- みぞおち
- 背中
- 腕
など
内科・歯科などで診断を受け、異常がないと言われた場合は、関連痛を疑ってみてもいいかもしれません。
胸が痛い時に受診すべき病院と危険な症状まとめ
本記事では、胸に痛みを感じている場合、どの診療科を受診すべきか?について主に解説しました。
さらに、早急に受診すべき症状や心臓から離れた位置で痛みが出現する関連痛についても触れました。
心臓は、生命に関わる重要な臓器の1つであるため、異常を感じている場合は不安も大きいでしょう。
自己判断で受診を控えることは危険です。
少しでも不安が残る場合は、医師の診察を受けることをお勧めします。