「寒い時期に心臓の違和感を覚えることがあるけど病気かな?」
今回は上記のような、心臓の違和感に関する不安を解消するための内容をお届けしていきます。
寒い時期は特に、心臓の違和感を自覚しやすい時期ではありますが、これには明確な理由があります。
また、命の危険がある病気のサインや予兆についても合わせて解説していきますので、不安がある方は、本記事の内容をしっかりとチェックして、余計な不安を取り除きましょう。
そして、万が一大きな病気の可能性があると感じた場合には、速やかに医療機関を受診するなど、次の行動に繋げましょう。
寒い時期に心臓の違和感を自覚しやすい理由
まずは、寒い時期に心臓の違和感を覚えやすい理由を明確に理解しましょう。
結論から言うと、心臓の違和感の正体は温度変化に起因する血管の収縮です。
例えば、リビングやお風呂場など暖かいところから、急激に温度が下がる所に移動した場合、体内の血管が急激に収縮します。
これは、体温を外に逃さないようにするための生理的な変化です。
夏場でも、体内では温度変化に応じて同じような変化は起きていますが、冬場の方がその違和感を敏感に察知しやすいのかもしれません。
また、暖かい場所から寒い場所に移動し、血圧等の変化が激しくなることでヒートショックと呼ばれる危険な状況に陥ることもあるため、注意が必要です。
さらに、年末年始にかけては仕事の忙しさや、忘年会等で寝不足・飲酒や喫煙の増加・疲労やストレスの蓄積など、心臓に負担がかかる条件が重なるため、より一層気をつける必要があります。
【違和感の正体は心筋梗塞?】予兆を確認しよう
心臓に違和感を覚えても、多くの場合その違和感はすぐに消失するでしょう。
上記のように、寒い時期は心臓の負担が増えるため、休養を意識的にとったり、家の中の温度差をできるだけ無くしたりといった工夫が必要です。
しかしながら、すぐに消える違和感に関しては、それほど心配はなく、少し安静にして様子をみる程度で問題ないことが多いでしょう。
一方で、心臓に感じる違和感の中には、心筋梗塞をはじめ、命に関わる病のサインが出されている場合もあります。
心臓の違和感が次のような条件に当てはまる場合には、早急に医療機関での受診を検討しましょう。
- 胸が締め付けられるような感覚がある
- 違和感が15分以上持続する
- 冷や汗が出る
- ぼーっとする
これらの条件に当てはまる場合は、心筋梗塞などの可能性も考えられます。
万が一、予兆を感じたら、ためらわず医師の診察を受けましょう。
また、医療機関で受診する際は、次の項目を明確にしておくと、診断や検査がスムーズにいくことが多いです。
メモ等を取っておき、医師に見せるなどすると良いでしょう。
- どんな痛みが
- どんな状態のときに
- どのくらい続いたか
- どの部分が痛んだか
違和感や痛みの持続時間などは、特に重要な項目の1つになるため、できれば忘れずに医師に伝えることをお勧めします。
日常生活のなかで行える心臓の違和感への対策
寒い時期に感じる心臓の違和感は、温度差のほか、忘年会・新年会シーズンの疲れの蓄積、飲酒量の増加、ストレスなど様々な要因が考えられます。
そのため、違和感を覚えることが増えたと感じる場合には、日常生活に目を向けて、少し改善していくことが必要かもしれません。
心臓の違和感は適度な運動とバランスの良い食事、さらに質の良い睡眠によって改善される可能性も大いにあります。
例えば、ウォーキングやスポーツの時間は取れなくても、エスカレーターから階段に切り替えるなど小さな工夫で良いのです。
飲酒量の調整や意識してリラックスできる時間を作るなども効果的でしょう。
無理をする必要はありませんが、できることから取り組むという意識は大切です。
それでも違和感が消えない場合や不安が大きい場合は、循環器科等の受診を検討してみても良いかもしれません。
寒い時期に感じる心臓の違和感の原因まとめ
本記事では、寒い冬の時期の心臓の違和感について解説しました。
日常生活で実践できる対策も紹介しましたが、大きな病気のサインに当てはまるなど、不安がある場合は躊躇せず医師の診察を受けましょう。