「動悸や息切れの自覚症状がある」
「診察を受けた方が良いのでは?と不安になっている」
上記のような悩みを抱えていませんか?
動悸や息切れは日常的なストレスや睡眠不足でも、一時的に発症することがあります。
その場合は休息やリフレッシュの時間を取ることで改善されることが多いため、医療機関受診の必要性は高くないでしょう。
しかしながら、動悸や息切れは、大きな病気のサインである可能性も十分にあり得ます。
そこでこの記事では、緊急性の高い症状の特徴や原因疾患などを解説していきます。
息切れや動悸に隠れた重大な病気のサインを見逃さないよう、その特徴をしっかり学びましょう。
動悸や息切れの原因疾患を解説
動悸や息切れをたまに感じる程度なら、特に問題はなく、様子見で良い場合がほとんどですが、動悸・息切れに伴って、次のような症状が見られるときは要注意です。
- 咳や痰が収まらない
- 呼吸音が「ゼーゼー」「ヒューヒュー」など
- 身体を少ししか動かしていないのにすぐに息が切れる
- 呼吸がしにくい
- 胸が痛む
- むくみがひどい
- 倦怠感がある
- めまいやふらつきがある
- 冷や汗が出る
- 失神する
例えば息切れと倦怠感、むくみがある場合は心臓病の可能性があります。
さらに、息切れに伴って咳や痰が出る場合は肺炎や慢性閉塞性肺疾患の可能性もあるでしょう。
このように、息切れと合わせて上記の症状がある場合は大きな病気が隠れている可能性が高まります。
加えて「最近動悸がするな…」と感じる時に考えられる原因疾患をいくつか提示します。
万が一、動悸と同時に気になる症状が出た場合には、医療機関の受診を検討しましょう。
- 低カリウム血症
- 心臓病
- 更年期障害
- 甲状腺腫瘍
- 鉄欠乏性貧血
など
動悸と息切れ、不整脈の違いとは?危険な不整脈の2つの特徴
次に、動悸と息切れの違いと危険な不整脈の特徴について見ていきましょう。
動悸と息切れの違い
動悸とは、心臓の拍動を普段よりも強く感じたり、速く感じたりする症状のことを指します。
心臓の「ドキドキ」を強く、速く感じる状態です。
一方で息切れとは、ゼーゼーと息が切れて苦しさを感じる状態を指します。
また、息切れの原因疾患としては、下記のような疾患が考えられます。
疾患名と特徴的な症状をまとめましたので、参考にしてみてください。
- 肺炎…発熱と黄色・緑色の痰
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD)…階段を上るときなどに感じる息切れ
- 自然気胸…胸の痛み(感じないこともあり)
危険な不整脈の特徴
続いて、不整脈についての解説に移ります。
人の心臓は一定のリズムで拍動していますが、そのリズムが崩れ、拍動が遅くなったり速くなったりすることを不整脈と言います。
また不整脈には、脈拍が非常に遅くなる(1分間に50回以下)徐脈と、反対に脈拍が非常に速くなる(1分間に100回以上)頻脈があります。
脈拍は運動や発熱、緊張やストレスなどでも速くなることもあり、健康な人でも日常生活のなかで多少の変化はあるでしょう。
さらに、「一瞬、脈が飛ぶ感じがした」「一瞬乱れる」というように、すぐに改善される症状の場合は、受診の必要性がないことのほうが多いため、そこまで心配する必要がないことがほとんどです。
しかしながら、徐脈と頻脈を繰り返す場合や、徐脈または頻脈の状態が長く続く場合は医療機関で診察を受けることをお勧めします。
動悸や息切れの原因と重大な病気のサインまとめ
本記事では、動悸や息切れを感じる原因疾患や動悸と同時に発症していると危険な症状についての解説を行いました。
動悸や息切れは、ストレスや疲労などでも発症することもあるため、全てが大きな病気のサインとは限りません。
しかし、動悸・息切れに伴って他の症状が出ている場合は、早めに病院受診を検討することをおすすめします。
下記の症状があるときは、無理をせず、早めに病院に相談しましょう。
- 咳や痰が収まらない
- 呼吸音が「ゼーゼー」「ヒューヒュー」など
- 身体を少ししか動かしていないのにすぐに息が切れる
- 呼吸がしにくい
- 胸が痛む
- むくみがひどい
- 倦怠感がある
- めまいやふらつきがある
- 冷や汗が出る
- 失神する
命に関わるような大病であったとしても、早期発見・早期治療を実現することで日常生活に復帰できる可能性は格段に上がります。
不安なことがある場合には、早急に医療機関での診察を受けましょう。