連休中にゆっくり温泉旅行へ…。
しかし、心不全を患っている方のなかには「温泉が不安」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「熱いお湯は危険?」
「長風呂は心臓に負担がかかる?」
「どんな温泉がおすすめ?」
せっかく温泉旅行へ行くのであれば、ゆっくり休んで楽しみたいですよね。
今回は、心臓に負担がかからない温泉の楽しみ方と、注意すべき点をご紹介します。
基本的な入浴方法
入浴について
- お湯の温度は40度程度(41度以下)
- 浸かる高さは胸まで
- 浸かる時間は10分以内
お湯に浸かることで末梢血管や腹部に水圧がかかるため、血流の変化が起きやすくなります。ご自身の体調を踏まえて入浴してくださいね。
また、寒暖差が大きいと心臓に負担がかかり、ヒートショックなどの症状を引き起こす可能性があります。
冬場は脱衣所と浴室全体をしっかりと温めておき、温度差が大きくならないようにしましょう。
「10分以内なら…」と気を抜かずに、きちんと水分も準備しておきましょう。
お風呂場は脱水症状を起こしていることに気づきづらい場所です。意識をして水分を摂取することが重要です。
また、空腹時や食事の直後、運動後の入浴は心臓に負担がかかるため避けてください。
安全な温泉旅行のために
安心して温泉旅行を楽しむために注意すべき点を3つご紹介します。
1.入浴回数は1日1回
温泉旅館に泊まると、露天風呂に家族風呂に部屋のお風呂…とつい1日に何回も入浴してしまいますよね。
たくさん入りたい気持ちをグッと抑えて、1日に1回の入浴を楽しみましょう。
また、飲食の直後や夜遅くの入浴は心臓だけではなく身体に負担がかかります。特に冬場は寒暖差もあるため、遅くなりすぎない時間での入浴をおすすめします。
朝一番の温泉も注意が必要。寝ている間に失われた水分で脱水症状を引き起こしていたり、起きたばかりでまだ身体が水圧を受ける準備ができていなかったり、気温の変化が大きかったりと、不調を引き起こす原因が多い時間帯です。
お部屋の温泉は、足湯だけでゆっくり楽しんでくださいね。
2.温度は41度以下
前述の通り、温泉においてもお湯の温度は41度以下で楽しみましょう。
宿泊前から、事前にお湯の温度を調べておくと安心ですよ。
お湯の温度は41度以下でも、源泉が出ている近くは温度が上がっている可能性が高いです。
少し離れたところで、すぐに上がれるところでリラックスしましょう。
温泉、特に屋内では湯気もあるため気温が高く目まいを起こすことも。体調の変化に気をつけながら、決して無理せずに入ってください。
また、時間は同じく10分以内です。水分補給や休憩も忘れずに。
3.上がったらゆっくり休憩
温泉から上がったらすぐに着替えてお部屋へ直行…はせずに、脱衣所でゆっくり座って休憩してください。
身体をしっかり拭いて少し休ませてから浴衣を身につけましょう。カッチリとした服を着ると息苦しさの原因になります。浴衣や甚平などのゆったりとした服装がおすすめです。
ゆっくり休憩…の間に湯冷めをしないようにしてくださいね。
心不全の方におすすめの温泉は…?
温泉と聞くと、熱いお湯を想像しますよね。
関東では、箱根湯本温泉や水上温泉、下呂温泉では42度以下の温泉を楽しめます。
また、夏場は暑さも相まって「ぬる湯」が人気になる季節。ぬるめのお湯でさっぱりできる温泉も増えてくる季節です。
関東にもたくさんの温泉街があります。
土日に自分に合った温泉を探してみるのも楽しみのひとつになりそうですね。