CT検査

当院CT装置の特徴

2017年5月キャノンメディカルシステムズ社製320列ADCT最上位機種Aquilion ONE/GENESIS Editionを導入いたしました。
320列とは1回転に撮影できる断面の数のことで、この列数が増えるほど1回転に撮影できる範囲が広くなります。
現在320列が最高列数となり、1スキャン(0.275秒)で160mmの範囲を0.5mm単位で撮影することが可能です。
当院CT装置の特徴

心臓・頭部領域は1スキャンで全範囲を撮影することができ、動きの影響を最小限に抑え鮮明な画像を提供することができます。
撮影時間が短縮することで体内に注入する造剤を削減できます。
また検査による被ばくも画像再構成技術の向上もあり大幅に低減することができます。冠動脈CTでは64列CTと比べ1/4程度になります。

頭部CT

頭部の断層像を撮影します。
頭部病変の有無・術前検査などを目的とし各断面像や骨条件画像等、検査内容にあった画像を出力します。検査は5分程度となります。
ヘアピンなど頭部金属、補聴器、眼鏡等は検査時に外して頂きます。
頭部CT

頭頸部CTA

造影剤を静注し撮影したデータから非造影データを差分することで脳動脈血管のみを綺麗に描出します。
画像処理により義歯や体内金属の画像への影響を減らすことができますので、造影剤の使用と被ばくがありますがMRA1)検査に比べ短時間で精度の高い検査が可能です。検査は15分程度となります。
ヘアピンなど頭部金属、補聴器、入れ歯、眼鏡等は検査時に外して頂きます。
頭頸部CTA

冠動脈CT

単純・造影像を撮影し冠動脈石灰化評価、狭窄評価、バイパス術やステント留置後の評価を行います。
心電図同期を用い標的位相のみを1スキャンで撮影することで、被ばくは従来64列CTの1/4程度に低減され、胸部単純CTと同程度の少ない被ばくで検査を受けて頂けます1)
血管拡張のためニトロ舌下スプレーを使用。撮影時の理想心拍数は65以下となりますので、必要によりβ遮断薬2)を使用し最適心拍数に近づけます。
15分程度の検査で造影剤量は体重Kg×0.7ml程度となります1)

1)検査内容や撮影条件により多少の変動があります
2)コアベータ静注用12.5mg

冠動脈CT

STENT症例
従来の金属アーチファクトを低減しSTENT内をきれいに描出します。

バイパス術後症例
冠動脈のほかにLITA,RITA,SVGなど冠動脈バイパスの術後評価が可能です。

冠動脈石灰化評価(カルシウムスコア)
冠動脈の石灰化スコアを算出することで動脈硬化の度合いを調べます。このスコアは将来の冠動脈疾患の危険度を予測するデータの一つになるとされています。非造影検査ですので造影剤を用いることなく評価できます。
冠動脈CT検査と同時に検査し、石灰化病変がある場合のみ評価レポートを出力します。

胸部CT

肺野病変や胸部動脈病変などの診断を行います。早期の肺がんなど胸部X線だけでは発見しにくい小さな病変の診断にとても有用です。
肋骨、椎体などの骨もVR画像を用いることでレントゲンでは見えにくい部位の観察が可能になります。
胸部単純CTの検査時間は5分程度で、旧64列CTと比べ1/2程度の非常に少ない被ばく量での検査が可能です。
胸部CT

腹部・骨盤CT

腹腔内臓器の病変や悪性腫瘍、血管病変などを診断します。
特にガスや脂肪によりレントゲンやエコーでは見えづらい深部臓器の描出が可能です。
急性腹症の原因や腫瘍性病変の精査など検査内容により造影剤を使用します。
腹部単純CTは5分程度の検査となります。
腹部・骨盤CT

胸腹骨盤CTA

造影剤を使用し任意の時相で撮影することで、単純CTではわかりづらい各臓器の血流状態や血管の詳しい情報を得ることができます。
動脈瘤・動脈解離の評価や人工血管置換術・ステントグラフト留置術などの術後評価に有用です。
大血管が造影剤で濃く満たされている時相(動脈相)で撮影することにより血管を3D表示し立体的に観察することもできます。
胸腹骨盤CTA

下肢CTA

血圧・脈波測定により閉塞性動脈硬化症(ASO)が疑わしい場合には下肢動脈造影CTが有用です。
非造影でも動脈瘤や石灰化病変の評価が可能ですが、造影剤を使用することでMPR・CPR画像を用い狭窄病変やSTENT内腔の評価が可能です。
胸部から下肢までの3D-CTAも可能ですが造影剤使用量が増加します。
下肢CTA

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