循環器内科(不整脈)

循環器内科不整脈担当部長 大塚 崇之 当院では不整脈の患者さんを対象に下記の検査と治療を行っています。
 不整脈部門は、現在、5名の常勤医師と数名のレジデント医師が検査、治療を担当しています。当院は、植込み型除細動器、及び、心不全治療のペースメーカー植込み認定施設です。不整脈の電気生理学的検査、及び、カテーテルアブレーション治療は、月曜日、水曜日の午前・午後に行われ、大塚医師が担当しています。
 ペースメーカー植込み手術日は火曜日と木曜日の午前で、主に相良医師が手術を担当しています。また、山下医師は、不整脈(特に心房細動)に関する日本のオピニオンリーダーとして全国各地での啓蒙活動に努めております。電気生理学的検査、及び、カテーテルアブレーションは2泊3日の入院、ペースメーカー治療は9日間の入院と、すべての患者さんにクリニカルパスを用いることで、安全で計画的な治療の提供に努めています。外来診療には6名の常勤医師が従事しております。

 

スタッフ紹介

医師 大塚 崇之、相良 耕一、鈴木 信也、八木 直治、有田 卓人

不整脈とは

 不整脈とは、血液を送り出す心臓のリズムや、回数が一定でない状態を言います。
 心臓という全身に血液を送り出すポンプは、心臓をかたちづくる心筋という筋肉に電気が流れ、運動することで動いています。
 心臓の上の方にある洞房結節が興奮することで電気がうまれ、伝導路という電気の通り道を通って、心筋全体に伝わるという仕組みです。このときに、洞房結節で電気がうまれなかったり、伝導路で電気がうまく伝わらなくなるなど、正常な洞房結節からの興奮伝導が心筋にうまくつたわらない状態になると、心臓のリズム、回数が乱れます。これが、不整脈です。

◆不整脈の原因

 不整脈の原因は、高齢化や体質的なものが最も多く、心臓病と必ずしも関係があるわけではありません。不整脈は年をとるにつれ増え、また、ストレスや疲労、睡眠不足などによっても起こりやすくなり、健康な人にでも起こるものです。
 ただし、心臓病があると、その影響で電気の流れが乱れ、不整脈は起こりやすくなります。検診で不整脈と診断された場合は、必ず、くわしい検査をうけてください。

◆不整脈の症状

 不整脈の症状として、洞房結節以外からの電気で心筋が収縮する期外収縮では、胸に痛みを感じたり、違和感を覚えるといった症状があり、脈が速くなる頻脈では、動悸、息苦しさ、めまい、失神などがおこり、脈が遅くなる徐脈では、息切れ、意識が遠のくなどの症状があらわれます特に失神、そこまでいかなくても、意識が遠のく症状がでたり、倒れそうになるなどの症状が現れると危険です。心臓が止まるほどの重大な不整脈が起こっている危険性があります。

◆不整脈の検査

 不整脈の検査として、心臓電気生理学的検査(EPS)が行われます。電極カテーテルという数ミリ径の細い管を、足の付け根や首にある静脈から、心臓に向かって数本挿入します。このカテーテルの先端には金属製の小さなチップ(=電極)が付いており、これを心臓内壁に接触させると、心臓内の電気活動を詳細に得られる事が出来ます。不整脈診断においては非常に重要かつ有効な検査です。

◆不整脈の治療

 不整脈の治療として、徐脈の方にはペースメーカーによる治療があります。ペースメーカーは電気の流れが遅れている心臓の電気系統の代わりに、外部から心筋に電気を伝えて、必要な心臓の収縮を発生させます。
 頻脈にはカテーテルアブレーションという手術があります。カテーテルと言う細い管を血管内にいれ、管の先端から高周波をながし、頻脈の原因となっている不整脈の回路にあたる心筋を焼いて、その回路を遮断、切断します。
 重大で命に危険が及ぶ不整脈が起きても、心拍数を常に監視し、危険な不整脈を感知して止める機能をもつ植え込み型徐細動器もあります。
 近年は重症な心筋障害による心不全に対しての再同期療法のためのペースメーカーもあります。

クリニカルパス

 当院では、クリニカルパスを導入しています(日本クリニカルパス学会法人会員)。
クリニカルパス(clinical path)とは『疾患別の入院治療計画』のことで、予め入院計画表を患者さんに渡し、入院から退院までの経過がわかるようになっています。当院のクリニカルパス委員会は、医師・看護師・薬剤師・理学療法士・臨床検査技師・医事課のメンバーで構成され、患者さんへのサービス向上・チーム医療の促進・安全な医療提供が行えるように努めています。現在使用しているクリニカルパスは以下のものです。

pdf 心臓電気生理学的検査 (カテーテル心筋焼灼術)
pdf ペースメーカー植込み術
pdf ICD植込み術
pdf 電気的除細動
pdf 心房細動アブレーション (基本形)
pdf 心房細動アブレーション (金曜日用)