その他の検査

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呼吸機能検査

◆検査の目的

呼吸機能検査
呼吸機能検査

 肺は空気中の酸素を血液中に取り入れ、血液中の二酸化炭素を体外へ排出します。喘息や肺気腫や心疾患などによりこの経路のどこかに障害が起きると、肺の機能障害が引き起こされます。疾患によって障害パターンが異なりますので、色々な方法で息を吸ったり吐いたりして肺活量などの測定を行い、病気の診断や重症度の判定を行います。

◆検査の方法

 口にマウスピースをくわえて呼吸をします。この時、鼻をノーズクリップで挟みますので、鼻からの呼吸はできません。技師の合図に従ってゆっくり息を吸ったり吐いたり、あるいは急いで息を吐いたりの呼吸をします。一般的な検査は約10分程ですが、これで障害が認められた場合などに行われる二次検査を含めると約60分かかります。

◆検査を受けられる方へ

 検査当日は禁煙をお願いします。
 この検査は一生懸命、力を入れて息を吸ったり吐いたりしなければなりません。技師もかけ声をかけて応援しますので、診断に役立つ正しいデータがとれるよう、ご協力をお願いいたします。

睡眠時無呼吸検査

◆睡眠時無呼吸とは

睡眠時無呼吸検査
睡眠時無呼吸検査

 さまざまな症状(日中の眠気やだるさ)や合併症を伴う睡眠障害の代表が、睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)と呼ばれる病気です。SASを一言で言えば、睡眠中の無呼吸、低呼吸を繰り返す病態の総称です。睡眠時無呼吸の重症度は1時間に何回呼吸が止まっているかで表します。

◆検査の方法

 気流やいびきを測定するため鼻カニューレ、酸素飽和度(SpO2)を測定するパルスオキシメータ、脳の酸素状態を測定する近赤外分光計、心拍出量計、ホルター心電計などを装着して一晩寝ていただきます。検査結果は、無呼吸低呼吸指数(AHI :Apnea Hypopnea Index)を用いて重症度を診断します。

◆検査を受けられる方へ

 一晩入院していただいて睡眠中の呼吸状態を検査していきます。

トレッドミル検査【検査機器】

トレッドミル検査
トレッドミル検査

 トレッドミル検査は坂道を登る・急ぎ足で歩くといった日常生活の中で現れる胸痛・動悸・息切れなどの症状を再現し、その時の心電図変化と血圧の変化をみて、運動中の心臓の状態を調べる検査です。心臓が悪くなると安静にしているときは症状がなくても、運動して心臓に負担がかかると、不整脈や心筋に血液が十分に行かない状態(虚血といいます。注を参照)が起こり、心電図に変化が出ます。

<注 : 虚血性心疾患>
 冠動脈(心臓の筋肉に血液を送っている血管)が動脈硬化で狭くなっていると、運動により心臓が激しく活動したときに動脈を流れる少ない血流では酸素を十分に供給できず酸素不足になります。すると胸痛などの症状が出現したり、無症状でも心電図に変化が見られたりします。狭心症が代表的な病気です。

◆検査方法

 実際には、ベルトコンベアーの上を歩きながら心電図と血圧を測定します。ベルトは3分毎に速度と傾斜が増していきますので、その速度に合わせて始めはゆっくりと、段階が進むにつれて駆け足ぎみの速さへと進んでいき、胸痛や圧迫感など胸の症状が出たり、疲労感・息切れ・足の疲れなど運動を続けることができなくなるまで歩いていただきます。
 また、血圧や心電図に変化が見られると終了することもあります。

◆検査を受けられる方へ

  1. 検査時間は約30分です
  2. 予約時間の15分前に受付で手続きして下さい
  3. 検査時、極端な空腹状態は避けて下さい
  4. 検査前に食事をされる方は、1時間前までに軽く食べてください。ただし、アルコール、タバコはさけて下さい
  5. 運動パンツ(半ズボン)と運動靴はこちらで用意がありますので必要な方は申し出下さい

ホルター心電図検査

ホルター心電図設置
ホルター心電図設置

ホルター心電図本体はスイカと同等の大きさ
ホルター心電図本体はスイカと同等の大きさ

 ホルター心電図検査は、携帯型長時間心電図とも呼ばれていますが、通常はこの検査装置の基本を作ったホルター博士の名前をとり、ホルター心電図と呼ばれています。
 ホルター心電図は長時間にわたって日常生活の心電図が記録できるので、不整脈や狭心症の発作時の心電図をとらえることができ、診断に役立ちます。

◆検査方法

 胸に5ヶ所電極を付け、心電図を24時間記録します。デジタル方式の記録器で、大きさは8.5cm×5.4cm×1.5cm、重さは電池を含め72gです。
 検査中、記録器は腰などに身につけて頂き、入浴以外は普段通りの生活をして下さい。日記帳をお渡ししますので、簡単な行動の記録を記載して下さい。また何か症状がありましたら、本体のボタンを押し、その時間と内容を書いて下さい。解析結果は約一週間後に出ます。
 装着時間は約30分です。翌日取り外し時間は約10分です。来ていただくのは装着する日と取り外す日の2日間です。

◆ホルター心電図検査でわかること

  1. 自覚症状と心電図変化の関係
  2. 不整脈が出現しているか、出現している場合、その種類と重症度
  3. 不整脈の治療薬を服用している場合、その効果について
  4. 心筋虚血(心筋への酸素不足)の有無とその重症度
  5. ペースメーカーが正常に作動しているかどうかについて
  6. 心拍変動による自律神経活動評価

◆検査を受けられる方へ

  1. 装着中の生活は普段と変わりませんが、入浴、シャワー(胸を濡らすこと)はできません
  2. 装着される日の服装は、胸部に電極を貼りますので胸元の大きく開いた服は避けることをおすすめします
  3. 電気毛布、低周波のマッサージ器は使用しないで下さい
  4. 来院して頂くのは、装着する日と翌日(取り外す日)の計2日となりますので、ご注意下さい
  5. お渡しする日記帳に、一日の行動および症状を書いて翌日忘れずに持参して下さい

 ※予約時間に遅れますと、装着できないことがありますのであらかじめご了承下さい

CPX(Cardiopulmonary Exercise Test:心肺運動負荷試験)検査

CPX(心肺運動負荷試験)検査
CPX(心肺運動負荷試験)検査

 運動中の心臓の機能と肺の機能を両方同時に測定する検査です。心臓の機能の評価は主に心電図により狭心症、心筋梗塞、その他の心疾患の有無や程度を判定し、また運動中の血圧測定により高血圧の有無を判定します。肺の機能の評価は呼気ガス分析装置により1分間に酸素をどのくらい吸っているか、そのとき二酸化炭素をどのくらい吐いているか、などを測定します。それによって心臓のポンプとしての予備能力がわかり、心不全の程度が評価できます。またこの検査のもう1つの特徴は心臓に病気をもっている方や、高血圧や糖尿病で運動療法が必要な方などが、心臓に過常な負担をかけずに安心して運動を楽しめる運動の強さがわかることです。

◆検査目的

  1. 運動耐容能測定
  2. 心不全重症度判定
  3. 心血管イベント(狭心症・不整脈)発症閾値
  4. 息切れ等の精査

◆検査方法

 自転車をこぐか、あるいはベルトの上を歩いていただきます。まず呼気ガス分析のため専用マスクを着用していただきますが、これが運動の支障になったり、呼吸困難になったりすることはありません。最初に安静の心電図を4分間測定し、その後運動を始めていただきます。少しずつ運動を強くしていき、足がきつくなるか、呼吸が苦しくなるか、もしくは胸が痛くなるかまで運動を続けていただきます。その後6分間は安静にして心臓と肺の回復状況を調べます。
 検査時間は約30~50分です。

◆検査を受けられる方へ

  1. 予約時間の15分位前にご来院下さい
  2. 検査時、極端な空腹状態は避けて下さい
  3. 検査前に食事をされる方は、1時間前までに軽く召し上がってください。ただし、アルコール、タバコはさけて下さい
  4. 運動パンツ(半ズボン)と運動靴はこちらで用意がありますので必要な方はお申し出下さい

四肢血圧測定(ABI)

四肢血圧測定(ABI)
四肢血圧測定(ABI)

 四肢血圧検査は、手足の血圧を同時に測定し、ABI(Ankle Brachial Index…足関節/上腕血圧比)を算出して、下肢閉塞性動脈硬化症を早期発見するための検査です。
 下肢閉塞性動脈硬化症は、糖尿病、高血圧、高脂血症などの危険因子によって発症し、さらに、発症した患者さんの多く(約75%)は虚血性心疾患や脳動脈疾患によって死亡すると言われています。

◆検査方法

 左右の手首、足首におのおの血圧測定用のカフ(圧迫帯)を巻きます。さらに両手首に心電図記録用クリップを、胸に心音測定のマイクロフォンを取り付けます。
 検査前の準備は以上です。検査は四肢血圧測定装置が全て自動で検査を行います。血圧測定は2回です。
 検査時間は、準備を含めて10分以内です。

◆検査を受けられる方へ

 安静状態で横になっていただくだけで、検査は終了いたします。また、検査前の制約や、検査による身体的影響もございません。手足にカフを巻き付けますので袖や裾をまくりやすい服装でお越し下さい。

携帯型心電図検査とは

携帯型心電図検査
携帯型心電図検査

 携帯型心電図検査は病院以外で症状(動悸や胸痛など)があった時に、患者さんご自身で心電図を記録していただく検査です。

◆検査を受けられる方へ

 機械の貸出し及び説明は10分間程度です。来院していただくのは機械貸出し日と返却日の2回です。
 貸出し期間は1週間、または2週間です。(主治医の指示により異なります)
 次の予約の方もいらっしゃいますので、返却日は厳守して下さい。
 心電図記録は複数回可能です。
 お渡しする日記帳には記録日時および症状を書いて機械返却日に忘れずに持参して下さい。
 機械はポケットサイズの心電計です。取り扱いには十分ご注意下さい。

加算平均心電図とは

加算平均心電図の検査の様子
加算平均心電図の検査の様子

 加算平均心電図は、生命に危険が及ぶ重症な不整脈が出やすい状態があるかどうかをみる検査です。
 心電図を重ね合わせて心臓の微小な電位を検出します。心電図の電極をつけ、安静状態で横になっていただきます。検査時間は約20~30分です。