RI検査

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RI検査とは

吸収補正用4chCT搭載SPECT装置
吸収補正用4chCT搭載SPECT装置
GE「Infinia3 Hawkeye4」

 人体の中の特定の位置(臓器や病変部)に集まる性質を持つ薬の分布を外から見るために、薬にRI(Radio Isotope;放射性同位元素)を結合させて、放出するガンマ線を体外のガンマカメラでとらえて、薬の分布する位置を特定します。
 放射性医薬品は静脈注射で投与します。その後、目的とする臓器や組織に集まったところで、寝台に寝ていただき、ガンマカメラで約20分から40分間、体外から撮影します。コンピュータでデータ収集、処理を行い、画像化して臓器の形や大きさ、機能や代謝の情報を得ることができます。
 RI検査では、運動をすることもありますが静脈注射だけで検査ができるため(非観血的検査)、苦痛が少なく診断に有用な情報が得られます。

◆ラジオアイソトープについて

 放射線の影響は、放射線治療の成績や多くの動物実験から国際放射線防護委員会(ICRP)により詳細な検討が行われています。この検討に基づき検査に使用する種類や量が決められています。放射性医薬品には短時間に自然に崩壊して数日で消滅するもの、体外に早く排泄されるもの、弱い放射線で良い画像が得られるものが使用されています。

当院の主なRI検査の種類

検査対象臓器 検査対象 放射性医薬品
心筋 血流潅流領域 201TlCl
心臓 脂肪酸代謝 123I-BMIPP
心臓 交感神経機能 123I-MIBG
血流領域 99mTc-MAA
その他 脳血流、炎症・腫瘍、腎機能 など  

心筋および心臓の検査

 心臓の筋肉の状態を調べる検査です。
 心筋の血流領域をみる心筋血流シンチグラフィは運動負荷や薬剤負荷を加えた状態で行うことが多く、負荷時の心筋の虚血(動脈血量の減少による心筋の貧血)を検出することができます。
 また、心筋の脂肪酸代謝の状態や交感神経の分布を調べる検査も行っています。
 下図に画像の例を示します。左室の断面像を並べて表示してあります。白および赤い部分が血流量が多いことを示します。虚血を示す心筋画像では負荷直後に血液の需要に対し、供給が足りない部分があることが分かります。(ドーナツ型の下半分の赤くない部位)この部分を潅流領域とする冠動脈の狭窄が疑われます。負荷4時間後の再検査では再灌流により赤い部分が増えており、心筋が壊死していないことを示します。
 極座標表示は左室心筋の冠動脈潅流領域を分かりやすく表示します。

塩化タリウムを用いた負荷心筋血流シンチグラフィ

肺の検査

 肺の血流の状態を調べます。肺動脈の潅流領域から放出されたRIの分布を画像化します。
 下図は体の正面から撮影した画像です。正常例は左右の肺の形が分かります。(左は心臓があるため少し小さい)異常例では右肺の一部に欠損が見られます。この部分の肺動脈に異常があることが分かります。
肺の血流状態

その他

 脳内の血流領域を調べる脳血流シンチグラフィ、体内(全身)の炎症や腫瘍を調べるガリウムシンチグラフィ、腎臓の機能を調べるレノグラムなども行なっています。