MDCT

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MDCTとは

Philips社製MDCT Brilliance 64
Philips社製MDCT Brilliance 64

 CT(Computed Tomography)はX線を人体の体軸を中心に回転させながら照射して、その透過度合を記録し、コンピュータを用いて断層像に画像化する装置です。1回転で1枚の断層像が得られますが、近年は、多列検出器型エックス線CT 装置(Multi Detector row Computed Tomography : MDCT)が登場し、1回転で多数枚の画像が得られます(マルチスライスCT)。また、ベッドを移動しながら撮影を行い(ヘリカルCT)短時間で広範囲の撮影が可能になりました。
 撮影時に体の厚さによって放射線被ばくを低減させるシステムを備えているため、無駄な被ばくを抑え安心して検査を受けて頂けます。

いろいろなCT検査

◆頭部CT検査

 主に脳の状態を見るための検査です。先天性の病気、外傷による血腫や脳血管障害(脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など)の場所や大きさが分かります。検査は5~10分程度かかります。

 正常頭部CTの例
正常頭部CTの例

◆胸部CT検査

 肺、心臓、大血管など、人体の重要な部位を調べるための検査です。画像表示法の違いによって一回の撮影で肺の状態と心臓、血管の状態を分りやすく画像にすることができます(下図参照)。また、この検査においては10秒程度の息止めをしていただきます。

 左図:肺の血管がよくわかる表示法 右図:縦隔部がよくわかる表示法(左右同一データ)
胸部CT検査

◆心臓CT検査

 心電図をモニタして、拍動している心臓を同じタイミングで撮影することにより、心臓の全範囲の同位相画像を撮影することが可能です。また、造影剤を用いて冠動脈の形態や、石灰化の有無、血流などの評価および心機能解析(右左室)ができます。心臓CT検査にかかる時間は15分程度で、撮影時間は1回10秒程度です。より綺麗な画像を撮影するため、口腔内に血管を拡張させるお薬の散布、心拍数を抑えるお薬の投与を行う場合があります。
 冠動脈CT画像を3次元表示することにより下図のように心臓のみ、冠動脈のみの画像を得ることができます。
心臓CT検査

◆大血管造影CT検査

 大血管の造影検査は従来の装置に比べ撮影時間を短くすることができ、従来機では胸腹部大血管造影を1分程度の息止めで撮影していましたが、10~20秒程度に短縮することができるようになりました。また、従来機では難しかった手足のすみずみの血管までの撮影も可能となりました。
 断層像を再構成することにより、立体のデータが得ることができ、見たい部分のみを自由な方向から表示することができます。
 胸腹部大血管造影像の例(左方向に5度づつ回転させて表示)立体視可能です。
大血管造影CT検査

検査を受けられる方へ

 検査は、仰向けに寝た状態で行います。検査によっては息を止めて頂くことがありますが、それ以外は体の向きを変える動作はありませんので、比較的楽に検査を受けていただけます。検査にかかる時間は検査内容にもよりますが約5分~30分程度です。検査を受ける際は金属(ヘアピン、補聴器、ピアス、ネックレス等)をはずしていただくことがありますのでご了承下さい。

造影検査当日の食事について

 午前の検査の方は朝食を、午後の検査の方は昼食をとらないで下さい。
 ただし、水、お茶等の水分はお飲みいただいて結構です。また、医師の指示が無い限り、服用中のお薬は通常通り服用して下さい。
 次に該当する方は、事前にお知らせください。

  • 過去に造影剤を使用した検査を受けたことがあり、その際に気分が悪くなった方。
  • アレルギー(気管支喘息、花粉症、食物・薬等による じんましん、アトピー体質)がある方。
  • 妊娠している、または妊娠の可能性がある方。
  • 糖尿病のお薬を服用されている方

◆その他のご注意点

 造影剤は尿として排泄されます。 排泄を促すために検査後は水分(水、お茶、ジュース等)を多めにお取りください。ただし、水分制限されている方はお知らせください。
 また、検査終了後、数時間から数日後に頭痛、吐き気、かゆみ、じんましん等の症状が現われたときは病院にご連絡ください。