エコー検査

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心エコー検査

心エコー検査
心エコー検査

 心エコー検査は、超音波(人間の耳には聞えない周波数の高い音)を用いて心臓や血管の形、血液の流れを観察する検査です。超音波を用いて体内を観察するレーダーと考えて頂ければよいでしょう。検査に用いられる超音波は安全性が確認されており、胎児の検査にも用いられています。人工弁やペースメーカーにも影響はありません。

◆検査の目的

 心臓は、左心室、右心室、左心房、右心房の 4つの部屋と、逆流を防ぐための 4つの弁からなるポンプです。心エコー検査では、心臓の大きさ、動き、心臓の筋肉や弁の状態、血液の流れなどを観察し、ポンプが正常に働いているかどうかを判断します。心エコー検査は、心臓病の診断だけでなく、治療方法の選択、治療効果の判定、手術時期の決定などにも役立ちます。

◆検査を受けられる方へ

 検査に必要な時間は、病気の種類や、患者さんの状態などで異なります。短ければ15分ほどで終りますが、 45分程度かかることもあります。
 検査に際しては、体の左側面を下あるいは斜め下にして横になっていただきます。これは心臓をできるだけ見えやすくするためです。また、肺が超音波の通過を妨げないよう、息止めをしていただくことがあります。

経食道エコー検査

経食道エコー検査
経食道エコー検査

 食道は心臓の後ろにあり、下行大動脈の前面に接しています。食道から心エコ-検査を行うと、通常の心エコ-検査では見ることができない心臓の奥や下行大動脈を観察することができます。検査時間は5~15分程度です。

◆検査を必要とする主な病気

心房細動

 心房細動という不整脈になると、左心房と呼ばれる腔で血液が停滞し、脳塞栓などの原因となる血栓(血液のかたまり)ができやすくなります。左心房の中でも特に血栓ができやすい左心耳と呼ばれる部分は、経食道エコーでなければ十分な検査ができません。

人工弁

 通常の心エコー検査では人工弁の裏側の状態を知ることができません。人工弁の異常が疑われる時には経食道エコー検査が必要となります。

胸部大動脈瘤

 胸部大動脈瘤、特に下行大動脈が拡張していないか(動脈瘤)、裂けていないか(解離性大動脈瘤)を観察するためには、直接下行大動脈を観察することができる経食道エコーが役立ちます。

◆検査を受けられる方へ

 検査の前にスプレーで喉に麻酔をかけます。嘔吐を避けるため、検査の日は朝から飲食をしないで下さい。薬を服用するための水は飲んで頂いても構いません。
 麻酔をすると喉がしびれます。検査中は唾液を飲み込まないで下さい。検査の後は、軽くうがいをし、検査後少なくとも30分は飲んだり、食べたりしないで下さい。

動脈エコー検査

頸動脈エコー検査
頸動脈エコー検査

 動脈エコー検査は、動脈の太さ、血栓の有無、動脈硬化の程度、血液の流れなどを知るために行う検査です。観察できる血管は、腹部大動脈とその枝、頸動脈、上肢や下肢の動脈などです。

◆検査が必要な主な病気

腹部大動脈瘤

 腹部大動脈瘤には自覚症状のないものがあり、触診や聴診で診断できない場合もあります。

頸動脈狭窄

 脳に血液を送る主要な動脈である頸動脈の狭窄(血管が狭まること)や血栓(血のかたまり)は、脳梗塞や脳塞栓などの脳血管疾患の原因となります。

閉塞性動脈硬化症

 足先が赤むらさき色になったり、冷えて痛んだり、歩くと足が痛くなり立ち止まるなどの症状は、骨や神経の傷害で出現することもありますが、多くは下肢の血管、主に動脈の狭窄や閉塞により起こります。

◆検査を受けられる方へ

 腹部の検査を含む場合、胃腸にガスや食物が貯留していると超音波が妨げられ、十分な検査ができない場合があります。無理でなければ、検査当日は朝から飲食をしないで下さい。薬を服用するための水は飲んで頂いても構いません。
 頸動脈の検査を行う時には、首を反らせていただくことがあります。頸部の曲げ伸ばしに障害のある方は検査担当者に申し出て下さい。
 検査時間は病気の種類や検査を行う血管の範囲により異なりますが、およそ10~30分です。

静脈エコー検査とは

静脈エコー検査
静脈エコー検査

 静脈エコー検査は、下肢静脈の太さや形態、血栓の有無などを知るために行う検査です。静脈には血液を効率よく心臓に戻すためにいくつもの弁が付いており、この弁の機能不全により起こる疾患もあります。下肢静脈は深部静脈と表在静脈からなり、症状や疾患により検査の内容や検査時間が異なります。

◆検査が必要な主な病気

深部静脈血栓症

 死亡の危険性が高い肺静脈塞栓症の原因となる疾患で、俗にエコノミークラス症候群(ロングフライト血栓症)とも呼ばれています。脱水、長時間座ったまま、手術後、寝たきりなどの原因により下肢静脈内の血液の流れが悪くなり血栓ができる病気です。

下肢静脈瘤

 立ち仕事、出産後、遺伝などの原因で静脈内にある弁に障害が起こり、下肢の表在静脈が拡張、蛇行し瘤(こぶ)のように膨らんだ状態をいいます。見た目に分かるだけで無症状の方もいますが、むくみ、痛み、潰瘍などを伴う場合もあります。

◆検査を受けられる方へ

  1. ズボンやスカートを脱いでいただきます。
  2. 丈の長い下着はなるべく避けて下さい。
  3. 検査時間はおよそ20~40分です。